新型コロナウイルスで騒がしい御時世です。政府の発表を信じるならば、感染率は年賀くじ1等に当選するほど低く、死亡率は宝くじ1等に当選するほど低いことになります。しかしながら、実際の感染者数はもっともっと多いはずで、症状は風邪に似て軽く、感染していることに気付きさえしないというのが実態かと思います。つまり、どちらのケースであっても恐れるに足りないということになります。
しかしながら、そう簡単にこの問題を切り捨ててしまっては元も子もないのです。むしろ今世の中が、未知のウイルスに対する恐怖と世界の圧力によって、不気味なムードに包まれているということ自体が重要なのであります。政治も経済も人間関係も、決して根拠の明確な事実によって動いているわけではありません。共感力によって動いているのです。データだけで全てを説明した気になるのは理系の悪い癖であります。不安な気持ちは伝染し、拡大する。また、そこに付け込む狡猾な人もいる。そのことを客観的に認識しておくことは（社会を上手く渡り歩くためにも、不必要にパニックに巻き込まれないためにも）とても大事であると思います。
私はといえば、共感力の低い人間なのでしょうか、あるいは独特な価値観を持っているせいでしょうか、これまた不必要な家庭内のいさかいを招いてしまいます。ときには、人の不安に寄り添うことも大切と考えております。
