わだりんぶろぐ2

ポエム集

夏の終わりの雨

自分なりに成長してきたつもりの40数年間。

何度も悩み、その度に殻を破り、できることを増やしてきた。

だけど、ちょっと表に出てみると、もっとすごい人がたくさんいて、自分にはできないことを自然とこなしている。

そもそもマインドセットが違う。

傷付くことを恐れないし、躊躇なく新しいことにチャレンジできる。

自在に社会を動かしている。

僕には決して届かない領域があることを知り、打ちひしがれる。

 

夏の終わりの雨。

刺すような陽光は姿を消した。

しとしとと優しい風が家を包む。

 

僕は鰯を酢漬けにし、豚を柔らかく煮込み、梨の皮を発酵させ、蛙に蟋蟀を与え、家族と触れ合った。

 

そうして静かに自分を取り戻した。

 

もっと成長したい。そのステージから景色を見てみたい。

だけどね、見られなかったら見られなかったでいいんだ。

成長が目的になってしまうのはちょっと違う。

 

夏の終わりの雨のように、自分に寄り添い、他者に寄り添う。それぞれの在り方で生きていくお手伝いをする。愛する。

 

それだけのこと。

時間・美

東北は、円環する時間の中に存在する。

その根底には冬の厳しさがある。

冬を迎えるとすべてがリセットされる。

だから、自然に対する向き合い方が、東京以西とは根本的に違う。

自然に抗うことはしない。積み上げることもしない。

春は芽吹くに任せ、夏は茂るに任せ、秋は枯れるに任せる。

物事を整えるという感覚、そこに宿る美的な精神、それは冬のない地方に特有のものである。

さて私は本来、自然に身を任せ、存在を殊更に強調しないような人間であったはずだ。

ところが、いつの間にか、都会に魅入られ、資本主義的成長の虜になったようである。

この矛盾にどう立ち向かい、何を大切にするのか、今一度問い直す必要がある。

正しさのグラデーション

何事にも白黒をつけたがる人が多い。それがリーダーシップだと信じられている。でも本当は、完全な白も完全な黒もこの世にはない。なぜなら人間の認識が不完全だからだ。

だから99%正しいと思っていても、反論を受け入れる余白を残しておかなければいけない。わからないことは、勇気を持って、わからないと言わなければならない。それが本当の賢さだ。

 

すでにここに何度か書いてきたことだ。

だけど、最近は少し反省している。敢えて、80%くらいの確度であっても主張するようにしている。50%くらいの確度であっても問い掛けるようにしている。周囲へ影響を与えることを恐れてはいけないと思う。それで、新しい議論と行動が起きれば良い。せっかく色々な人が共存しているのだから。

 

まだまだできてないけどね。

ほんの少しの勇気

忙しい日々。

自宅で働き、横浜で働き、東北で働き、東京で働き。

実験して、マネジメントして、企画して、情報収集して、営業して、後輩と面談して、有志活動して、飲み会して。

家庭のこと、自分のこと、考えたいことが幾つもあって。

 

喜怒哀楽が、無限に折り重なってくる。

ひとつひとつの感情に溺れている暇がない。

でも不思議と楽しくて、妙に余裕がある。

あまり真剣に考えていないからかもしれない。

 

多層的に処理して進む方向を見出す。AI的に。決して100点の回答ではない。

でも80点の回答を繰り返していれば、足し算で最善の場所へ行けるはず。

 

答えを出すことを怖れてはいけない。

考えすぎてはいけない。

大切なのは、ほんの少しの勇気の積み重ねだ。

娘と哲学対話

おとうさんイライラしたことある?

あるよ。ゴミが散らかってるときとか。

○○ちゃんはイライラしたことないよ。

そうなの!

おとなはどうしておこるの?

どうしてだろう。

こどもはおこらないよ?おこってもなんともならないんだよ。

 

半年くらい前にも同じこと聞かれた。

イライラしたことないよ、と答えた。

その後、部屋があまりに散らかってたことがあり、キレてしまった。

おとうさんイライラしたことないって言ってたのウソじゃん。

すぐに反撃された。

はいすみません。

 

なんでイライラが彼女のテーマになっているんだろう。

なぜ働くか 人とは何か

技術一筋でやってきて、人は苦手と信じてきたはずの自分が、今、人が一番面白いと感じている。

 

なぜ働くか、それは感謝なのだ。人がいて、人と人との間で助けられ、色々なことを学ばせてもらった。だから、今日も仕事があることに感謝し、あなたと働けることに感謝している。そして同じような学びを後輩たちに得てほしいと思っている。だから私なりに全力で働くのだ。

 

技術は手段に過ぎない。その感覚は昔から変わらない。目的が自分自身から人全体に向き始めた。いや始めから人が好きだったのだと思う。なぜか蓋をしてきた。

 

今日唐突に、人とは何かと問われた。

ふと浮かんだ答えは、愛情によってなる関係性、それが人。そんな答えをしてしまう自分が、不思議で、面白かった。