自分なりに成長してきたつもりの40数年間。
何度も悩み、その度に殻を破り、できることを増やしてきた。
だけど、ちょっと表に出てみると、もっとすごい人がたくさんいて、自分にはできないことを自然とこなしている。
そもそもマインドセットが違う。
傷付くことを恐れないし、躊躇なく新しいことにチャレンジできる。
自在に社会を動かしている。
僕には決して届かない領域があることを知り、打ちひしがれる。
夏の終わりの雨。
刺すような陽光は姿を消した。
しとしとと優しい風が家を包む。
僕は鰯を酢漬けにし、豚を柔らかく煮込み、梨の皮を発酵させ、蛙に蟋蟀を与え、家族と触れ合った。
そうして静かに自分を取り戻した。
もっと成長したい。そのステージから景色を見てみたい。
だけどね、見られなかったら見られなかったでいいんだ。
成長が目的になってしまうのはちょっと違う。
夏の終わりの雨のように、自分に寄り添い、他者に寄り添う。それぞれの在り方で生きていくお手伝いをする。愛する。
それだけのこと。