わだりんぶろぐ2

ポエム集

第六感

こどもって特殊な能力を持っていると思うんです。 宅配の受取りに居合わせた上の子が、クリスマスプレゼントの中身をぴたりと言い当てた。自転車の前に乗った下の子が、後ろの私の心を読んで「おとうさんどうしてドキドキしてるの?」と言った。 思い起こせ…

多様性のパラドックス

前回に続いて多様性について考えてみる。 多様性と言えば何となく素晴らしいことのように聞こえるが、実は多様性という概念自体が複雑なパラドックスを抱えていると思う。 多様性が至るところは、ひとつ間違えれば均質性である。ある集団の構成要素が非常に…

すべて手放して

夏休み。私は離島に渡る船の底で横たわっていた。船は不規則に、しかし心地良くたゆたう。わずかな月明かりだけを帯びた黒い液体があたかも身体を包んでいるよう。その黒い液体に私の形が溶けていく。勝負に負けたことも、怒りに任せて人を責めたことも。家…

感染記

コロナに感染した。引いては寄せる波のように続く熱、仕事の不安、外で遊べず鬱憤が溜まるこども達。少なからず辛かったけれど、結果的には感染して良かったと思います。そう思う理由の1つめは、コロナを巡るイデオロギーの戦いがひとまず終結したこと。理由…

成し遂げたいこと

齢40にしてまだ道に迷っている。呑気に暮らせればそれで良いというタイプだけど、人生において成し遂げたいことは幾つかある。それを明文化しておくことは意味があるだろう。1. この美しい世界を味わい尽くす2. 何物にも替えられない自分になる3. 子や身近な…

成し遂げたいこと

齢40にしてまだ道に迷っている。呑気に暮らせればそれで良いというタイプだけど、人生において成し遂げたいことは幾つかある。それを明文化しておくことは意味があるだろう。1. この美しい世界を味わい尽くす2. 何物にも替えられない自分になる3. 子や身近な…

勝負強さ

勝負強さとは何なのか。なぜ同じような技量を持ちながら、決まって勝つ人と決まって負ける人がいるのか。僕は勝負強さとは、決して一か八かの賭けではなく、このようなことだと思います。勝ちたいと願いながら勝ちにこだわらないこと。負けたくないと願いな…

絶望さえも、ない

バスに脚の悪い少女が乗ってきた。気を利かせた中年男性が優先席に座るよう促す。一見するとほんわか心温まる光景。だけど傍らにいた僕はとても悲しくなった。何も行動できなかった自分が悔しい、というのはある。だがそんなレベルではない、深くどうしよう…

幸せについて

幸せって不確かなもの。同じ景色を見ていても、一夜にして見え方が変わってしまうこともある。いま幸せだと思っている人たち。あなたはあなたの幸せを本当に噛み締めて、考えて、真に自分のものとしようとしているか。いま幸せでないと思っている人たち。尽…

綺麗ごと

言葉って哀しいね話せば話すほど傷は深くなるのに食事って哀しいね食べれば食べるほど命を奪うのに愛するって哀しいね愛すれば愛するほど破滅に向かうのに生きるって哀しいね生きれば生きるほど苦しいのにそれでもこの世界は美しいというのかい嘘だ、綺麗ご…

新型コロナ雑感

1.日常がいとも簡単に失われた。人間が築き上げてきた価値観が一瞬にして崩壊した。哀れだ。新型コロナウイルスの出現は行き過ぎた金融資本主義社会への警告だ。金が金を産むことの魅力に取り憑かれ、本当の豊かさが失われてしまった。すべてのものが世界…

新型コロナウイルスと私

新型コロナウイルスで騒がしい御時世です。政府の発表を信じるならば、感染率は年賀くじ1等に当選するほど低く、死亡率は宝くじ1等に当選するほど低いことになります。しかしながら、実際の感染者数はもっともっと多いはずで、症状は風邪に似て軽く、感染し…

冬が好きな理由

外が寒くなるのに反比例して心が暖かくなるような感覚がある。僕は冬が好きだ。その訳を辿ると会津若松の風景に行き着く。もう10年も前のことだ。仕事で郡山を訪れたあと、まっすぐに帰るのが惜しくなって磐越西線に吸い込まれるように乗車していた。自由こ…

淡々と

とても幸せなことがあると、そのぶん後から落ち込んだりするものですね。だから過度に幸せを求めてはいけません。火花のような感情に溺れてはいけません。今日は、過ごしやすいお天気でした。朝から玉ねぎとトマトを煮込みました。久しぶりに家族でサンドイ…

自分は何者か

自分の大切にしている価値観は何か探る、というワークショップがありました。私の場合、美・ユーモア・柔らかな心・正直さというキーワードが選ばれました。(他の人と全然違っていて驚いた。)自分の価値観をしっかり認識しておくのは、とても大事なことで…