わだりんぶろぐ2

ポエム集

アドラーの理想

アドラー心理学の解説書を読み非常に感銘を受けた。すべての人は縦ではなく横の関係にあり対等で、生きているだけで他者に貢献できているという価値観。僕もそのことを理想としている。

例えば、親はこどもに対して支配的であってはいけないと思っている。だけど、仕事が絡むと少しだけその価値観を見失ってしまう。部下が反抗的だと少しだけ腹が立つ。上司と話すとき少しだけ萎縮する。もっとひどい思想も持っていて、うんざりする。高齢者より若者の方が価値があると思っている。障害者を殺した犯人を完全に非難できないでいる。美男美女に注目が集まるのは自然の摂理だと思っている。

自分の中で異なる2つの価値観が対立している。アドラー的価値観と合理的価値観、どちらがほんとうの自分かわからず混乱している。

本書は次のように締め括られる。「すべての人が他者を仲間と見なして、互いに協力しあう世界が、そう簡単に出現するとは思えません。しかし、実現していないから理想なのであって、理想だけがこの現実を変える力を持っているのです。」いつか僕の中の価値観が統一される日が来るといい。

 

アドラー 人生の意味の心理学 (岸見一郎)