わだりんぶろぐ2

ポエム集

感染記

コロナに感染した。

引いては寄せる波のように続く熱、仕事の不安、外で遊べず鬱憤が溜まるこども達。

少なからず辛かったけれど、結果的には感染して良かったと思います。


そう思う理由の1つめは、コロナを巡るイデオロギーの戦いがひとまず終結したこと。

理由の2つめは、コロナ感染を経て自分がバージョンアップされたように感じること。


この2年間、急に台頭した全体主義的な価値観に随分苦しめられた。もし自分が感染しなければ、ただ、この世界が嫌いになって終わっていたであろう。感染し、ある意味敗戦したことで、天狗にならずに済んだと思います。社会的な価値観に対し、賛成も反対もせず、その存在を認め、緩やかに自分を変えていくこと。そんな在り方ができるようになったと思います。


また、感染を経て、関係性を当事者の視点でなく、少し外側から眺めることができるようになった。冷めてしまったとも言えるが。その結果、世界に感謝の気持ちを自然と持てるようになった。生かされているという感覚。不思議と生き残りました。


そして、コロナは僕を通過して行かなかった。今も僕の中にコロナが生きていると思います。これからも共生して行くのです。楽しみです。