わだりんぶろぐ2

ポエム集

2022-01-01から1年間の記事一覧

第六感

こどもって特殊な能力を持っていると思うんです。 宅配の受取りに居合わせた上の子が、クリスマスプレゼントの中身をぴたりと言い当てた。自転車の前に乗った下の子が、後ろの私の心を読んで「おとうさんどうしてドキドキしてるの?」と言った。 思い起こせ…

多様性のパラドックス

前回に続いて多様性について考えてみる。 多様性と言えば何となく素晴らしいことのように聞こえるが、実は多様性という概念自体が複雑なパラドックスを抱えていると思う。 多様性が至るところは、ひとつ間違えれば均質性である。ある集団の構成要素が非常に…

多様性とはなにか

近年大切な価値として語られ始めた“多様性”だが、多様性ってなに?と改めて考えてみるとよくわからない。 多様性がもてはやされるようになったモチベーションは3つあると思う。 1つめは、マイノリティの人権問題。 SNSの発展でマイノリティに光が当たり始め…

すべて手放して

夏休み。私は離島に渡る船の底で横たわっていた。船は不規則に、しかし心地良くたゆたう。わずかな月明かりだけを帯びた黒い液体があたかも身体を包んでいるよう。その黒い液体に私の形が溶けていく。勝負に負けたことも、怒りに任せて人を責めたことも。家…

帰りたくない

旅行の最終日、旅館の部屋の片付けを始めると、子どもがすみっこで目に涙を浮かべる。足が痛いとか、中庭で遊ぼうとか、駄々をこねる。楽しかった旅行がもうすぐ終わりそう。この時間が永遠に続いてほしいのに。そんな気持ち。見ている親も切なくなる。それ…

帰りたくない

旅行の最終日、旅館の部屋の片付けを始めると、子どもがすみっこで目に涙を浮かべる。足が痛いとか、中庭で遊ぼうとか、駄々をこねる。楽しかった旅行がもうすぐ終わりそう。この時間が永遠に続いてほしいのに。そんな気持ち。見ている親も切なくなる。それ…

正義と悪

「一方的な側からの意見に左右されてものの本質を見誤ってはいないだろうか?誤解を恐れずに言うと「悪」を存在させることで、私は安心していないだろうか?」河瀬直美さんが東京大学の新入生に贈られた祝辞の一節です。この祝辞が批判を集めていることに、…

感染記

コロナに感染した。引いては寄せる波のように続く熱、仕事の不安、外で遊べず鬱憤が溜まるこども達。少なからず辛かったけれど、結果的には感染して良かったと思います。そう思う理由の1つめは、コロナを巡るイデオロギーの戦いがひとまず終結したこと。理由…

成し遂げたいこと

齢40にしてまだ道に迷っている。呑気に暮らせればそれで良いというタイプだけど、人生において成し遂げたいことは幾つかある。それを明文化しておくことは意味があるだろう。1. この美しい世界を味わい尽くす2. 何物にも替えられない自分になる3. 子や身近な…

成し遂げたいこと

齢40にしてまだ道に迷っている。呑気に暮らせればそれで良いというタイプだけど、人生において成し遂げたいことは幾つかある。それを明文化しておくことは意味があるだろう。1. この美しい世界を味わい尽くす2. 何物にも替えられない自分になる3. 子や身近な…