わだりんぶろぐ2

ポエム集

ひと

マイノリティ?

公共の施設における障害者の介助の問題。介助してもらって当然と言うマイノリティと、あなただけに特別にコスト払えませんと言うマジョリティ。まったく議論が噛み合わず虚しくなる。 私はというと、後者の意見が正しいように思うけれど、彼らがどんな悲しみ…

多様性とはなにか

近年大切な価値として語られ始めた“多様性”だが、多様性ってなに?と改めて考えてみるとよくわからない。 多様性がもてはやされるようになったモチベーションは3つあると思う。 1つめは、マイノリティの人権問題。 SNSの発展でマイノリティに光が当たり始め…

帰りたくない

旅行の最終日、旅館の部屋の片付けを始めると、子どもがすみっこで目に涙を浮かべる。足が痛いとか、中庭で遊ぼうとか、駄々をこねる。楽しかった旅行がもうすぐ終わりそう。この時間が永遠に続いてほしいのに。そんな気持ち。見ている親も切なくなる。それ…

帰りたくない

旅行の最終日、旅館の部屋の片付けを始めると、子どもがすみっこで目に涙を浮かべる。足が痛いとか、中庭で遊ぼうとか、駄々をこねる。楽しかった旅行がもうすぐ終わりそう。この時間が永遠に続いてほしいのに。そんな気持ち。見ている親も切なくなる。それ…

正義と悪

「一方的な側からの意見に左右されてものの本質を見誤ってはいないだろうか?誤解を恐れずに言うと「悪」を存在させることで、私は安心していないだろうか?」河瀬直美さんが東京大学の新入生に贈られた祝辞の一節です。この祝辞が批判を集めていることに、…

小学校の夢

今でも偶に小学校が夢に出てくる。あの場所のことははっきりと覚えている。明るい橙色の正門はいつも高貴な光を纏っていた。右手の花壇は小学生には勿体ないほどに綺麗で、日時計は少年の好奇心を誘った。正面にはヒマラヤスギ、左手にはツツジの植栽があり…

とげとげ

どうも最近心が刺刺していて。乱暴な言葉を吐いてしまったり、他者の些細な言動に傷付いてしまったり。この1年で社会からの要請が急激に増えた。やってはいけないこと、やらなくてはいけないこと。自閉症気味の自分としてはとてもつらい。誰にも制限されず…

孤独に打ち克つ

人は皆孤独だよ、孤独を抱えて生きていくんだよ。いくら友達に囲まれていたって、酒を酌み交わしたって、一時の温もりを求めたって、孤独は拭い去れない。と悲しい人が言うので反論したかった。すっかり忘れてしまっていたが、僕も結婚する前どうしようもな…

むず痒い気持ち

寝起きの悪い息子が布団の中で甘えてくる。唇が付きそうな距離になる。私は何とも言えないむず痒い気持ちになる。その生命体は自分の分身であるようにも感じるし、知らぬ何処かからやって来た異質なものにも感じる。顔貌は明らかに私に似ている。しかし、私…

I先生

実家の整理をしていたら中学校の恩師からの葉書が出たきたんだけど、びっくりしたのが、和田はユーモアと着想力が素晴らしいからそれを大事にしろ、と書いてたこと。大人になって、自己分析というのを改めてする機会があった。大切にしている価値観として「…

イケメン

親の育て方が良かったのか、ある程度、自分はイケてると思って大人になってきた。身長は高くないし、目は細いけど、悪い方だとは思わなかった。だけど、大人になってわかったけど、自分はイケてない。そして、イケメンは本当にいろいろ得をするらしい。ズバ…

イリサワさん

イリサワさんという人がいた。チェリストでサイエンティストでアングラーでバドミントンプレイヤー。でもそんな肩書きはどうでもよくなるくらい、変わった人だった。 イリサワさんは「めっきりミノムシを見なくなった」と言って、会社を辞めて行った。分子構…