わだりんぶろぐ2

ポエム集

15年ひと昔

いつの間にか歳を取った。 15年ぶりの拠点訪問。入社直後の多感な青年が涙と汗を流した場所。 現場のあんちゃんが駅まで送ってくれた最後の日と、少しも変わらず、澄んだ空が広がっていた。 それが昨日のことだと聞かされても何の違和感もない。 気怠さも、…

たまには弱音を吐かせて

なんかもう疲れた。コロナなんて無かった世界へ行きたい。疫病自体はさほど気にならない。そこで露呈する人間の弱さ。価値観の押し付け。恨み合い。やっぱり人間って醜い。多様性なんてどの口が言うか。無人島で有志を集めて何も気にせず暮らしたい。なんて…

死を受け入れる

人の死とはやるせないもので、残された者は、もっとできたことがあったんじゃないかとか、最後にひとこと伝えたかったとか、こんな死に方を望んでいたんだろうかとか、どうしようもないことばかり考えてしまうが、死に際して生きることをやめて死を受け入れ…

悪い夢

悪い夢を繰り返し見ることがある。大学入学以降ずいぶん怠けてしまって、大学院の試験に受からないと焦る夢。卒業してからもずっと見た。なかなか良い女性に巡り会えず、いつまでも独身だと焦る夢。結婚してからもずっと見た。思えば、不安に支配された半生…

山で死にかけた話

これまでに4度、山で死にかけたことがある。1度目は屋久島。キャンプの空き時間、1人森を探検していた。沢に交わり、上流へ辿ってみたくなった。すると、滝を見つけ、登ってみたくなった。無事登ったものの、今度は上から滝壺を覗いてみたくなった。そし…